インプラントの基礎の基礎

基礎知識をつけましょう

デンタルインプラントの柔軟性

術語の微調整を可能ならしめるもの

人間の歯は、実はおもったほど同じ場所にあり続けるものではないようです。大陸も実は移動しているように、歯も様々な要因から微妙にその位置を変えていきます。

ところが、顎骨とがっしりとつながったインプラント義歯はその強固さが災いして、移動することができません。従って放置しておくと噛み合わせがおかしくなってしまいます。

その意味でも定期検診は欠かせないのですが、それはさておき、噛み合わせがおかしいままにしてはおけませんので、微調整が必要になります。しかしながら、当然フィクスチャーは移動できませんので、他の部分の調整でなんとかしなければならないことになります。

そこで思い出していただきたいのが、フィクスチャーと上部構造の間にはさみこんだアバットメントの存在です。アバットメントはフィクスチャーと上部構造を連結する役割を持つものだと書きました。もし、このアバットメントがなかった場合、上部構造は何があってもフィクスチャーの真上にのみ存在しうることになります。それでは微調整が全く効きませんし、フィクスチャーの真上に上部構造を構築すれば歯並び・噛み合わせがうまく行く保証はそもそもどこにもないのです。

いかんとも動かしがたいフィクスチャーの位置と、他の歯との相対関係で決まる上部構造の位置を柔軟に結びつけ、微調整を可能にしているのがアバットメントなのです。